長崎の教会を巡る旅

遠藤周作の『沈黙』と言う本にすっかり感化され、
長崎の隠れキリシタンの歴史を感じる
小さな教会巡りの旅に出かけました。
初回は、九州本島側のメジャーな教会を主に巡りました。

今、長崎県では小さな教会達を世界遺産にしようと活動されているのですね。
一つ一つは小さいけれど、それぞれの教会には集落の悲しい歴史、
日本人の信仰心や時代の波に翻弄され、殺されてしまった
多くの人々の思いが詰まっています。
たとえ世界遺産になれなくても、ずっと残して行かなければならない
日本人の心の遺産だと、思います。

長崎市内にある国宝「大浦天主堂」。こちらは、現存する日本最古の教会建築です。
高台にそびえるゴシック様式の建物は、厳しい弾圧の歴史をくぐり抜けてきた威厳より
なぜか優しさが漂う、美しい空間でした。
プチジャン神父の書籍や「信徒発見」など歴史的資料も展示されています。
こちらにあった「オラショ」の文字が書かれた、板絵は迫力がありました。

「浦上天主堂」は、異教徒弾圧を絶えぬき、その規模と美しさから「東洋一」とまで言われた教会でした。
しかし、500m先に投下された原子爆弾により破壊されてしまいました。
今見られる建物は、1981年に改装した新しいものです。
内部には被爆被害を受けた「被爆のマリア像」というマリアさまの胸像が安置されています。
近くには「長崎原爆資料館」「国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館」もあります。
お時間があれば、是非こちらにも立ち寄りたいものです。

平戸市にある「紐差教会」は鉄川与助という、教会建築のエキスパートが建てられた、
八角形のドームを頂く、白亜の美しい教会です。
内部は優美なアーチの柱と、美しいステンドグラスで飾られています。
南国の青空に映える、素敵な教会です。

同じく平戸市の「田平天主堂」は、崖の上に建ちすぐ目の前に海が広がる
異国情緒たっぷりのれんが造りの教会です。
夕方におとずれたのですが、夕日が海と教会を照らし、
さらに教会の奥にひろがる芝生の小山がミックスされて、
まるでイギリスの田舎の教会に来ている様な錯覚に落ちました。
ロケーションの素晴らしい教会です。
本島側では、この教会がいちおしです。

ページ一覧